ピアソンVUEの2023年度IT資格認定に関する調査レポートで、ポストパンデミック時代におけるキャリアアップのための認定資格の重要性が明らかに

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シリーズ第 8 回となる「2023 Value of IT Certification Candidate Report」(2023 年度 IT 資格認定に関する調査レポート) では、変化する厳しい労働環境で、ピアソンVUE を利用して IT 認定資格の準備や資格を取得した 176か国、21,000 人以上のプロフェッショナル達の視点と経験を取り上げています。今年のレポートでは、資格取得を目指す労働者と雇用主の双方において IT 資格認定の価値が認識および評価されていることが、これまで以上に証明される形となりました。

認定資格の受験者は、知識やスキルの構築に自己投資を行い、キャリアの早い段階で資格の取得を目指すとともに、収入を増やしたり、やりがいのある仕事を見つけたり、自らの能力に対する自信を深めるといったメリットを享受しています。

同様に、雇用主側でも従業員のスキルアップの取り組みを支援しており、結果として、業務の質が上がって従業員の定着率も改善するという効果が生まれています。当社は、このような流れは一時的なトレンドではなく新しい現実であること、IT 資格認定が今後も業界を問わず世界規模で価値を示し続けていくことを、これまで通り確信しています。

ピアソンVUE のマネージング・ディレクターで博士号を持つゲイリー・ゲイツは次のように述べています。「今回のレポートは、人々がなぜ資格を求めるのか、どのようなメリットがあるのか、そして認定資格取得が彼らの雇用主の業績にどのように影響を与えるかについての見解を示しています。さらに、受験者に焦点を当てた前回のレポートから資格認定の動向がどのように変化したか、そして来年はどんなことが見込まれるのかについても明らかにしています。」

レポート[英語] の全文を見るにはこちらをクリックしてください。
なお、日本語版のレポートは近日公開予定です。こちらのウェブサイト等でお知らせいたします。

主要な調査結果は以下のとおりです。

1. 受験者は、よりよい雇用機会を求めて認定資格に自己投資し、そしてその多くが努力に対する成果を得ている。 回答した受験者の 37% が認定資格の取得後に昇給し、42% に昇給の見込みがあり、27% が昇進しました。「認定資格によって新しいスキルを習得し、よりよい業務、よりよい給料の仕事への道が開かれたのは明らかです。」と、ゲイツは話します。

2. 認定資格を取得した従業員はより能力を発揮し、より大きな利益をもたらす。 今回の調査では、受験者の 92% が自らの能力への自信を深めており、81% が新たな雇用機会を求めるための自信になっていることが明らかとなりました。

「このことから、回答者は、認定資格が従業員としての流動性を高めるだけでなく、企業の収益性も向上させると考えていることが明確に示されたわけです。認定資格の取得によって、現在の仕事環境を改善しやすくなったり、あるいは新たな雇用の可能性を高める事ができるのです。」と、ゲイツは続けます。

3. 若年層が認定資格を目指して早い段階から学習に取り組むことで、スキルギャップは急速に縮まっていく。 上の世代と比べて、若い世代はより高い比率で認定資格を取り入れる意志があり、取得に向けて着手する時期も早くなっています。初めて受験する人の割合は、34歳以下で増加した一方、55 歳以上では減少しました。Z世代の 42%、ミレニアル世代の 15% が認定資格を学生の時から考えていた一方、ベビーブーム世代ではわずか 7% でした。

4. 今回のレポートでは、パンデミックによる「破壊的」な影響は今後も続き、テクノロジーのスキルが基本要件となる「未来の」ワークプレイスの到来を加速させたことを示している。 IT 認定資格はこれまで、在籍する従業員をスキルアップさせることで、企業のスキルギャップに迅速に対応できる「将来を見据えた」ソリューションとして捉えられてきました。しかし、昨今のパンデミックを受け、「将来を見据えた」ビジネスに求められていたスキルが、今や重要な成功要件となったことで、今回の調査でも受験者の 65%、雇用主の 55% が IT スキルへの投資を増加させたことが示されています。

5. 最後に、利便性 (おそらくパンデミックの影響も) が試験準備の手段に影響を与えた。 受験者はトレーニングコースへの登録よりも自己学習型を好むようになり、試験準備や受験はオンラインがより多く利用されるようになりました。また、試験対策コースに登録した回答者の 86% がオンラインでの受講を選択しています。

「パンデミック後のトレンドが職場や認定資格に対して広範囲かつ継続的な影響を及ぼしたのは明らかです。リモートワークとリモート学習が定着したという事実、そしてそれを受けての、新しい働き方と学び方を支える必須のスキルや認定資格への需要が明らかになりました。ポストパンデミック時代へと突入する中、私たちは厳しい現実に直面しています。長期に渡る人材不足や、リモートワークやハイブリッドワークが標準となり、雇用主はこれまで以上に認定資格取得者の力で重要なスキルギャップを埋めようと必死になっています。」と、ゲイツは結論づけています。


本件に関する詳細は、英語のプレスリリースをご覧ください。

ピアソンVUEについて

ピアソンVUEは、数十年にわたりコンピュータ・ベースド試験業界のパイオニアであり、教育・入学試験から、IT および医療・介護・ヘルスケアまで、あらゆる業界で毎年 1,600 万以上の認定資格試験および免許試験を配信しています。当社は世界 180カ国にある約 20,000 の高セキュリティなテストセンターネットワークを介して、ハイステークス試験の開発および配信をおこなっています。大手テクノロジー企業から政府機関および規制機関まで、幅広いクライアントとの協力的なパートナーシップでアセスメント業界を牽引しています。さらに詳しい内容については、PearsonVUE.co.jp をご覧ください。

本調査について

「2023 Value of IT Certification Candidate Report」(2023 年度 IT 資格認定に関する調査レポート) では、変化する厳しい労働環境で、ピアソンVUE を利用して IT 認定資格の準備や資格を取得した 176か国、21,000 人以上の人の視点と経験を取り上げています。本レポートは、人々がなぜ資格を求めるのか、どんなメリットがあるのか、従業員の資格取得が雇用主の業績にどう影響するのかについての見解を示しています。さらに、認定資格の動向が、受験者に焦点を当てた前回のレポートからどのように変化したか、そして来年はどんなことが見込まれるのかについても明らかにしています。

調査方法

「2023 Value of IT Certification Candidate Report」(2023 年度 IT 資格認定に関する調査レポート) の作成にあたっては、2021 年 2 月 28 日から 2022 年 2 月 28 日の間にピアソンVUE のオンラインまたはテストセンターで試験を受験した人の中から、無作為に抽出した 399,998 人にオンラインアンケートを送付しました。参加を促すため、4 地域でそれぞれ回答した先着 75 人に 15 米ドル相当のギフトカードを贈呈しました。176か国、21,715 人の受験者からの回答が本レポートに含まれています。データをより具体的に捉えるため、アジア太平洋地域からインドと日本を分離し、また、ヨーロッパ・中東・アフリカ地域の英国・欧州を分割して、区分を細分化しました。また、既存の中国語、日本語、イギリス英語の翻訳に、韓国語とフランス語を追加しました。端数処理の関係で、一部の結果の合計が 100% を若干上回っている場合があります。