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認定制度が業界の成長を促進するデジタルトランスフォーメーションをサポート
世界的なパンデミック以前より、Open Group はピアソンVUEとのパートナーシップを通じて、認定試験をリモートで配信する機能を導入していましたが、幅広くは利用されていませんでした。
2020 年には、企業や消費者はかつてないほど迅速にテクノロジーを採用し、パンデミックの影響があらゆる種類の業界で感じられるにつれ、行動とプロセスが変化しました。多くの組織が、新型コロナウイルス以前からすでにデジタルトランスフォーメーションを優先事項としていた一方で、後れを取らないために、その取り組みを加速しなければならない組織もありました。
情報テクノロジーが支えた進化には、リモートやハイブリットで働き方の増加、サプライチェーンのあり方の変化、ワクチンの迅速な導入などがありました。これらすべてを支えた重要な要素は、デジタルトランスフォーメーションを促進するためにこれまで以上に効率的なソリューションの発見に努め、また極めて高いスキルを備えたプロフェッショナルたちの懸命な努力でした。
たとえば、このパンデミックの間は、従業員が自宅から効果的に働くために必要なリソースにアクセスできるように、多くの企業では、こうしたテクノロジーに精通している開発者を使って、クラウドベースのプラットフォームを拡大する必要がありました。Open Group は、デジタルトランスフォーメーションを加速させる認定試験の配信を継続することが、決定的に重要だと考えました。
ソリューション
ピアソンVUE のオンライン監督ソリューションを利用することで、Open Groupはリモート試験の提供規模を拡大し、同社のデジタルトランスフォーメーションの認定目標を達成できました。ピアソンVUE は、より多くの受験者が試験にアクセスできるよう、この配信モデルの収容能力を増加しました。
「信頼するパートナーであるピアソンVUE との連携によって、非常に迅速に対応し、受験者が自宅から試験を受けられるように、リモート配信の可用性を拡大することができました。」と、Open Groupのアンドリュー・ジョーシー氏は述べています。
「メンバーに利便性、柔軟性、およびアクセスを提供することは、グローバルの舞台での当コンソーシアムの信頼性において、常に不可欠でした。ピアソンVUEの機敏性と社内の専門知識に助けられ、私たちはコロナ禍においてもしっかり舵を取り、認定試験の配信モデルを改善することができました。このパンデミック以前から、この機能は有していたものの、幅広く利用されることはありませんでした。現在では、それが主要な試験配信形式となっています。」
テクノロジー人材に関する将来の供給と需要のギャップは、世界的なパンデミックが始まって以来、数多くの組織で優先順位を変化させてきました。ピアソンVUE の「2021 Value of IT Certification Employer Report」(2021 年度 IT 資格認定に関するアンケート調査) では、従業員のスキルアップのための投資、人材獲得への影響、組織の投資利益率 (ROI) の 3 つの主要分野から認定試験について調査しました。
主な調査結果は次のとおりです。
- IT マネージャーの69%は、認定制度によって生産性と、従業員の全体的な貢献が大幅に向上したと感じている
- IT マネージャーの66%は、IT 認定を取得している従業員は仕事の質が高いと回答
- 調査対象の組織の63%は、IT スタッフのトレーニングと資格認定の費用をすべて負担
- IT マネージャーの60%が、IT 認定を取得している求人応募者はレビューされる可能性が格段に上がると回答
結果
デジタルトランスフォーメーションの新たな波が到来した結果、Open Groupは、TOGAF®標準の認定や、そのほかのエンタープライズ・アーキテクチャの認定プログラムの人気が高まっていることから、同社は引き続きエンタープライズ・アーキテクトに対する需要が強いと見ています。TOGAF®標準(世界の主要企業で使用されているビジネス効率を改善するためのオープンなエンタープライズ・アーキテクチャの標準) は、多くの業界の将来の成長に不可欠なものとなるでしょう。この認定資格は「IT Skills & Certification Pay Index」レポートで定期的に取り上げられて高く評価されています。また、ピアソンVUE 独自の「Value of IT Certification」 (IT 資格認定に関するアンケート調査) でも裏付けされており、この調査では2020年に受験者が獲得したすべての認定のうち、28% はクラウドコンピューティングで、164% の増加となっています*。
この 2 年間、ピアソンVUE が Open Group 向けに配信した試験の数は年間約 14,000 にのぼります。Open Group の TOGAF®標準の認定プログラムは、これまでに 10 万人を超える世界中のエンタープライズ・アーキテクトとトレーナーに、この主要なフレームワークに関する知識を証明する資格を与えてきました。移動にかかる時間や費用の削減といった、リモートで受験することのメリットにより、この数字はさらに増加すると見られます。ピアソンVUE のオンライン監督ソリューションを初期に導入した組織として、真に協力的なパートナー関係を築いてきました。Open Groupは、受験者が可能な限り最高の受験体験ができるように、受験者向けのメッセージの微調整など、試験プロバイダーのサービスの改善点を報告しました。
もうひとつの成功は、Credly (ピアソンが 2022 年 1 月に買収) と連携し、オープンバッジ (デジタル認証) を Open Group の認定プログラムに統合したことです。
「次はどんな変革の波が世界のテクノロジー潮流に押し寄せるのかを予想するのは、刺激的なことです。スキルの需要を特定し、こうした需要に応える学習用ツールを提供し、信頼されている資格認定を提供してスキルの熟達度を証明することによって、当社はOpen Groupのような試験認定団体に対し、ピアソングループのポートフォリオから数多くのメリットを提供します。」と、ピアソンVUE の EMEA 担当のバイスプレジデントである マシュー・ポヤージ(Matthew Poyiadgi) は述べています。
ネクストステップ
Open Groupは今年の下半期に、TOGAF®標準の新たなバージョンを発表する予定です。また、これにともないTOGAF®標準の認定プログラムを拡大して、エンタープライズ・アーキテクチャのさらなるスキルアップを目指す方向けに、いくつかの新たなラーニングパスを加える予定です。ピアソンVUEは、今後も急速に変化する IT業界のニーズに合わせて、革新的な試験テクノロジーを開発し、需要の高いスキルの検証を促進していきます。
詳しくはこちら
*(ピアソンVUEの過去の「Value of IT Certification ( IT 認定資格に関する調査レポート)」との比較)